シングルモルトのロールスロイスとも呼ばれる、代表的なスコッチウイスキーのマッカラン。
ウイスキーに詳しくなくとも一度は聞いたことのある名前ではないでしょうか?
この記事では世界中のウイスキー愛好者から高く評価されているマッカランについて解説していきます。
マッカランの種類やその違い、香りや味わいといったテイスティングの評価から値段についてまで詳しく説明していきますのでぜひ参考にしてください。
ザ・マッカラン
調べているとマッカランとザ・マッカランとふたつとも出てきますが、基本的には同じものです。
ザ・マッカランはスコットランドのスペイサイド地方でつくられている歴史のある有名なウイスキーであります。
ザ・マッカラン蒸溜所
マッカランは、スコットランドのスペイサイド地方にあるザ・マッカラン蒸留所でつくられています。
蒸留所の名前がそのまま商品名になっているわけですね。
ザ・マッカラン蒸留所はハイランド地域で2番目に蒸留ライセンスを取得し、政府から認められた名門の蒸留所です。
200年近い歴史のある蒸留であり、昔から品質を重視していたことが特徴で、戦争があった時代でも品質の低下を許すことはありませんでした。
その高い品質が世界中に知られるようになり、今では大変知名度の高い高級ウイスキーとして知られています。
マッカランの種類
シングルモルトのロールスロイスと評価されているマッカランは完成度の高く、香り高さと口あたりの良さがその特徴です。
マッカランにはいくつかの種類があり、それぞれに違いがあり値段も異なりますので、ここではマッカランの種類について解説していきます。
ザ・マッカラン シェリーオーク12年
ザ・マッカラン シェリーオーク12年はマッカランのスタンダードボトルです。
シェリー樽で最低でも12年間以上熟成されたウイスキーの原酒をつかって生産されています。
上品な香りが特徴的です。
公式テイスティングノート
色
優雅な金色
香り
バニラにほのかなジンジャー、ドライフルーツ、シェリーの甘さ
味わい
濃厚なドライフルーツとシェリー
余韻
トフィーの甘さ、ドライフルーツにウッドスモークとスパイスが感じられる。
ザ・マッカラン シェリーオーク18年
ザ・マッカラン シェリーオーク18年はより熟成された原酒をつかっています。
12年ものを濃くしたような味わいが特徴です。
また、アルコール度数も12年ものより3度高い43度となっています。
公式テイスティングノート
色
明るいマホガニー色
香り
強いドライフルーツ、ジンジャー、スパイス
味わい
リッチなドライフルーツにスパイス、オレンジとウッドスモーク
余韻
熟した果実。甘いトフィーの長く力強い余韻。かすかなジンジャーやウッドスモーク。
ザ・マッカラン シェリーオーク25年
最低でもシェリー樽で25年以上熟成したボトルです。
こちらは中々見つけることも難しいボトルになっており、上品で豊かな香りが魅力的なウイスキーとなっています。
色合いも濃くなっており、香りや見た目でもその熟成具合がわかる特徴的なウイスキーです。
公式テイスティングノート
色
濃厚なマホガニー色
香り
シェリーとウッドスモークにかすかなシトラスやシナモンのバランス
味わい
濃厚でリッチ、ドライフルーツとウッドスモーク
余韻
ドライフルーツとウッドスモーク、スパイスの非常に長く続く余韻。
ザ・マッカラン ダブルカスク12年
ダブルカスクとは2つのカスク(樽)をつかっていることから、その名前がついています。
ヨーロピアンオークのシェリー樽とアメリカンオークのシェリー樽、それぞれで熟成された原酒をつかっている点が特徴です。
フルーティーさとスパイシーさが見事に融合したウイスキーとなっています。
公式テイスティングノート
色
深い金色
香り
クリーミーなバタースコッチ、アップルキャンディー、バニラカスタード
味わい
蜂蜜のような甘さ、ややスパイシー、シトラス系のフルーツ感
余韻
甘く長い余韻
ザ・マッカラン トリプルカスク12年
トリプルカスクはヨーロピアンオークのシェリー樽とアメリカンオークのシェリー樽に加えてアメリカンオークのバーボン樽で熟成した原酒をつかって生産されるウイスキーです。
3つの樽(カスク)をつかっているため「トリプル」カスクというわけです。
バーボン樽をつかっている分、マッカランさを残しつつ複雑さが増している点が特徴的なウイスキーとなっています。
終売となったファインオークの後継品的存在です。
公式テイスティングノート
色
リッチな麦わら色
香り
バニラ、メロン、レモンピール
味わい
レモン、シトラス、バニラ、軽くトーストしたオーク、ナツメグのバランスの良い味わい
余韻
メロン、パパイヤ、フレッシュオーク、スパイスの長い余韻
ザ・マッカラン レアカスク
レアカスクは熟成期間30年以上の原酒を含む16種類のシェリー樽をつかったウイスキーです。
飲みやすい口あたりが特徴のウイスキーとなっています。
公式テイスティングノート
色
豊かなマホガニー色
香り
レーズンやチョコレート、バニラを思わせる香り
味わい
上品で心地よい味わい
余韻
リッチで長い余韻。ドライフルーツと心地よいスパイシーさを感じます。
まずはシェリーオーク12年を飲んでみよう
マッカランを初めて飲むという方は、まずはシェリーオーク12年から飲んで見てください。
より熟成された18年、25年といったボトルもありますが、12年でも十分マッカランらしい豊かな香りと味わいを楽しむことができます。
基準となるスタンダードボトルであるシェリーオーク12年を飲んでいただき、そこからほかのものを飲み比べていくのが良いでしょう。
また、ここで紹介したものは比較的手に入りやすいボトルを紹介していますが、マッカランは歴史があるだけあって、希少なボトルも多数存在します。
もし、バーなどで巡り会うことができればそういったボトルもぜひ試してみてはいかかでしょうか。
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