サントリーが販売しているウイスキー山崎は国産ウイスキーながら世界でも高く評価されています。
ウイスキーブームとともに山崎の人気も非常に高くなっており、今ではなかなか手に入れることが難しいほどになりました。
この記事ではそんな世界から愛される国産ウイスキー、山崎について種類や味わい、価格などについて解説していきます。
「ウイスキーに興味がある」
「山崎についてもっと知りたい」
という方はぜひ最後まで読んでみてください。
山崎
山崎はサントリーの創業者である鳥井信治郎の「日本人の手で、世界に誇る日本のウイスキーをつくりたい。」という思いから誕生したウイスキーです。
ただ、ウイスキーは熟成までに年数を要するため、一からウイスキーをつくると言うことは決して容易ではありません。
施設建設費や原材料費、人件費などでお金はどんどんかかりますが、商品であるウイスキーが完成するのは熟成が必要だからです。
また、ようやくウイスキーが完成しても当時の日本人には馴染みがなく、はじめは受け入れられませんでした。
ただ、諦めることなく試行錯誤を繰り返し、角瓶やオールドといったウイスキーがうまれ、ついにはシングルモルトである「山崎」が誕生します。
山崎蒸留所
山崎がつくられる山崎蒸留所は京都の郊外、天王山に位置します。
山崎は、ここ山崎蒸溜所で熟成されたモルト原酒のみでつくられるウイスキーとなっています。
様々な原酒をつくり分けているのが山崎の特長です。
バーボンの熟成につかわれたバーレルやそれを組み直したホッグスヘッド、ホワイトオーク樽やシェリー樽、そしてミズナラ樽をつかってうみだされた多彩な原酒が熟練のブレンダーにより絶妙なバランスのウイスキーとなります。
山崎の種類
では、世界的に高く評価されている山崎にはどんな種類があるのか見ていきましょう。
山崎
山崎はスタンダードなボトルです。
年数表記がないことからノンエイジともよばれています。
2012年発売の比較的新しいウイスキーですが、こちらも人気の品となっており定価で買えることはなかなかありません。
ワイン樽とミズナラ樽で熟成された原酒がつかわれており、山崎ならではの華やかで甘い香りとなまらかさが特徴です。
公式テイスティングノート
色 赤みがかった明るい琥珀色
香り 苺、さくらんぼ
味 蜂蜜、なめらかな口あたり、広がりを感じる甘み
フィニッシュ 甘いバニラ、シナモン、綺麗で心地よい余韻
山崎12年
12年以上熟成された原酒をヴァッテイングさせたのが山崎12年です。
ノンエイジと異なり、ミズナラ樽とホワイトオーク樽の他にシェリー樽の原酒も使用されています。
アルコール度数は43度ですが、アルコールの刺激を感じさせないなめらかさと華やかな香りが特徴です。
公式テイスティングノート
色 琥珀色
香り 熟した柿、桃、バニラ
味 奥行きのある甘味、厚みのある味わい
フィニッシュ 甘いバニラ、樽香、心地よく長い余韻
山崎18年
山崎18年は18年以上熟成させたシェリー樽原酒を中心につくられたウイスキーです。
まろやかな熟成感を存分に味わうことができます。
世界中で数々の賞を受賞しているとても評価の高いウイスキーです。
公式テイスティングノート
色 赤みがかった琥珀色
香り レーズン、杏、チョコレート
味 蜂蜜のような甘さ、甘酸っぱさ、スパイシー
フィニッシュ 熟した果実香、甘酸っぱさ、長く深い余韻
山崎25年
山崎25年はミズナラ樽のほか、スパニッシュオーク樽やアメリカンオーク樽で25年以上もの長期間じっくり熟成された原酒を絶妙なバランスでブレンドしたボトルです。
原酒そのものの希少価値が高く、出回るボトルの数が少ない上にその評価の高さから世界中のウイスキーファンが求めているので、手に入れることはもちろん、お目にかかることすら難しいボトルとなっています。
公式テイスティングノート
色 明るい赤銅色
香り 熟した果実、オレンジマーマレード、伽羅・香木
味 濃厚な甘み、蜂蜜、かすかな薫香、ほろ苦さ
フィニッシュ 甘酸っぱさ、香木、スパイシー
おすすめの飲み方
山崎はストレート、オンザロック、水割り、ハイボールとどんな飲み方をしても美味しく頂けます。
ただ、山崎の華やかな香りと豊潤な味わいを一番感じることができるのは、半分程度水を足してアルコール度数を20度前後に落ち着かせた状態でしょう。
トワイス・アップとよばれる飲み方ですが、加水した瞬間に華やかで甘い香りが驚くほど広がります。
山崎はプレミア化しており、なかなか買うことが難しいですが、チャンスがあればぜひ飲んで見て欲しい至極の国産ウイスキーです。