スコットランドのアイラ島でつくられるボウモアは歴史のある伝統的なウイスキーです。
今回はそんなボウモアについて詳しく解説していきます。
歴史や味わい、香り、種類や価格について説明していきますので、アイラモルトウイスキーのボウモアに興味のある方はぜひ読んでください。
ボウモアの歴史
ボウモアはスコットランドのアイラ島の中部でつくられているウイスキーです。
創業は1779年と古く、長い歴史があります。
日本が江戸時代の頃にはもうボウモアはあったわけです。
ボウモアがつくられているアイラ島は淡路島より少し大きいぐらいの大きさで、人口も数千人と多くはありません。
ただ、その島の中には8つもの蒸留所があり、ウイスキーの聖地ともよばれています。
島ならではのスモーキーさと潮の香りがアイラモルトに共通する特徴です。
ボウモアはその中でもバランスが高くアイラモルトの女王ともよばれています。
アイラモルトの特徴を持ちながらバランス良く仕上がっているウイスキーですので、アイラモルトをはじめて飲むのにおすすめのシングルモルトウイスキーです。
ボウモア蒸留所
ボウモア蒸留所には3つの特徴があります。
ボウモア蒸留所はアイラ島の中で最も古い歴史のある蒸留所です。
スコットランド全土でも一、二を争う歴史を持っています。
ボウモア蒸留所の貯蔵庫は海抜ゼロメートルということでも有名です。
そもそもボウモアという言葉は大きな岩礁を意味しており、その名のとおり波打ち際のダイレクトに海に面した部分の岩に蒸留所があります。
ここでボウモアは潮の香りとともに熟成されていくのです。
また、ボウモア蒸留所では昔から行っているフロアモルティングを今でも続けており、麦芽の乾燥にも自らの蒸留所でピートを焚いています。
委託している蒸留所も多い中、伝統的な手法を今でも続けているという点が特徴です。
伝統とアイラ島ならではの立地がボウモアのアイラモルトの女王とまで言わしめる、香りと味わいを生み出しています。
ボウモアの種類
それではボウモアの種類や種類毎の味わいや香り、価格などについて解説していきます。
ボウモア12年
ボウモア12年はスタンダードボトルです。
12年以上熟成された原酒がつかわれており、ピーティなアイラモルトらしい香り、甘みのある味わいが多くのウイスキーファンを魅了しています。
バランスの良いウイスキーで、アイラモルトの中でも飲みやすい部類です。
アイラモルトの入門としておすすめしたいウイスキーでもあります。
アルコール度数は40%。
公式テイスティングノート
色 琥珀色
香り スモーキー・レモン・はちみつ
味 スモーキー・ダークチョコレートを想わせるあたたかみのあるコク
フィニッシュ 長くて繊細
ボウモア12年の価格は4,000円弱となっています。
ボウモア15年
ボウモア15年はバーボン樽で12年熟成させた原酒をさらにオロロソ・シェリー樽で3年熟成させたものです。
ウッディさを感じることができるウイスキーとなっています。
シェリー樽が後熟につかわれていることで、フルーティさが増しているのが特徴的です。
色合いも味わいも深みが増しています。
アルコール度数は43%。
公式テイスティングノート
色 赤褐色
香り ダークチョコレート・レーズン・スモーキー
味 ウッディネス・はちみつ・しなやかな甘み
フィニッシュ 力強くあたたかい・かすかなシェリー
ボウモア15年の価格は10,000円程度です。
ボウモア18年
ボウモア18年は18年以上熟成させた原酒のみをつかったボトルです。
シェリー樽からくる甘みがより増しており、フルーティさとクリーミーな味わいが特徴となっています。
余韻も心地よさが長く続き、ゆったりと飲めるウイスキーです。
アルコール度数は43%。
公式テイスティングノート
色 マホガニー色
香り クリーミーなトフィー・完熟フルーツ・スモーキー
味 軽やかなスモーキー・フルーツ・チョコレート・柔らかな甘み
フィニッシュ 長くバランスがよい
ボウモア18年の価格は2万円~3万円となっています。
ボウモアナンバーワン
ボウモアナンバーワンは2018年に販売開始された新しいシリーズです。
1st.フィルバーボン樽熟成モルトのみがつかわれている点が特徴となっています。
色合いは他のボトルに比べ明るく、心地よいスモーキー感が楽しめます。
ハイボールがおすすめのボトルです。
アルコール度数は40%。
公式テイスティングノート
色 黄金色
香り かすかな潮の香・バニラ・シナモン
味 シトラス・ハチミツ・心地よいスモーキーな感覚
フィニッシュ バニラ様の甘さとスモーキーさの後に、ライムのような爽やかなキレ
ボウモアナンバーワンの価格は4,000円~5,000円となっています。
おすすめの飲み方
ボウモアはバランスがよいウイスキーで、アイラモルトの中では飲みやすいので、まずはストレートかロックで飲むのがおすすめです。
スモーキーさとピーティさを十分味わってみてください。
12年、15年と3年熟成期間が違うだけでも味わいががらりと変わりますので飲み比べが楽しいウイスキーでもあります。
興味のある方はぜひ試してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます
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