ウイスキー図書館

おすすめウイスキーやおいしいウイスキーを紹介します

ザ・グレンリベットの全て 味わいや香り、種類や価格を解説!

「はじまりのシングルモルト」とも呼ばれるザ・グレンリベット。

その言葉のとおり、長い歴史を持つシングルモルトウイスキーです。

 

世界での販売数もトップクラスで、日本でもスーパーなどでも見かける馴染みのある手に入れやすいウイスキーと言えます。

味わいも飲みやすく、価格的にも手頃ですので、シングルモルト入門にぴったりのウイスキーです。

 

今回はそんなシングルモルトウイスキー、ザ・グレンリベットについて詳しく解説していきます。

味わいや香り、種類や価格、おすすめの飲み方などについて説明していきますのでぜひ最後まで読んでください。

ザ・グレンリベットの歴史

ザ・グレンリベットはジョージ・スミス氏により、1824年に英国政府公認第一号の蒸留所として認めらました。

スコットランドの中で1番初めに政府に認められた蒸留所です。

このことからはじまりのシングルモルトとも呼ばれています。

 

ただ、それまでは密造酒が当たり前だった時代ですので、政府公認の蒸留所となったことで「裏切り者」として命を狙われるようになりました。

ジョージ・スミス氏はそんな危険な状況でもウイスキー造りを諦めず、その結果、他の密造酒をつくっていた人達も政府公認の蒸留所に転身していきます。

 

ですが、問題はこれだけでは終わりませんでした。

 

ザ・グレンリベットの品質が高く評価されその名が世に広まる中で、「グレンリベット」という名前を自分のウイスキーにも付けようという人達が大勢出てきたのです。

実際、アベラワー・グレンリベット、アルトモア・グレンリベット、バルメニャック・グレンリベットなど様々な「グレンリベット」が売られるようになりました。

 

当然、本家本元のザ・グレンリベットとしては放っては置けない問題です。

ジョージ・スミス氏はこの問題を解決するために、裁判所に訴えにでます。

 

そして、遂に訴えが認められ、ザ・グレンリベットのみが本物の証拠として「THE」をつけることが認められ、ただ一つの「THE GLENLIVET」となったのです。

ザ・グレンリベットの特徴


ザ・グレンリベットは色とフレーバーに影響を与える熟成の技術が活かされたウイスキーです。

グレンリベット蒸留所の人達はこの技術を長い年月をかけてマスターし継承してきました。

 

バーボン樽を中心にシェリー樽なども使い分けた結果、香り、樽香、味わい、フルーティさといった様々な要素がバランスよく仕上がったウイスキーとなっています。

飲みやすく、そして飽きのこない高品質のウイスキーです。

 

一口飲んでみれば世界中のウイスキーファンに愛されている理由が分かるでしょう。

ザ・グレンリベットの種類

それではザ・グレンリベットの種類を解説していきましょう。

味わいや香りとともに、価格についても説明していきますのでぜひ参考にしてください。

ザ・グレンリベット12年

ザ・グレンリベットを代表するボトルです。

スタンダードボトルであり、バランスの高さが評価されています。

 

スムースでフルーティ、万人に好まれる味わいと香りが人気です。

アメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽にて熟成されています。

 

公式テイスティングノート

色:あざやかで明るい金色
香り:フルーティ
味わい:ザ・グレンリベット特有のバニラ、 はちみつの甘さを伴う芳醇でソフトな風味
フィニッシュ:長くクリーミーで滑らかな余韻

 

ザ・グレンリベット12年の価格は4,000円弱となっています。

 

ザ・グレンリベット15年

ザ・グレンリベット15年は15年以上熟成させた原酒をつかったボトルです。

フレンチオークを使っている点が特徴で、スパイスさがプラスされています。

 

リッチかつクリーミーな味わいが堪能できるウイスキーです。

 

公式テイスティングノート

色:深みのある強い金色
香り:クリーミー、リッチ、バターのような
味わい:フルーツとナッツ。ほのかなスパイス
フィニッシュ:長く続く、甘いアーモンドとスパイス

 

ザ・グレンリベット15年の価格は7,000円弱です。

 

ザ・グレンリベット18年

18年以上熟成させた原酒のみをつかった贅沢なボトルがザ・グレンリベット18年です。

3種類の樽をつかって熟成させている点が特徴となっています。

 

ファースト・フィルとセカンド・フィルのアメリカン・オーク樽とシェリー樽を組み合わせて熟成させたその味わいは複雑さが増しエレガントな仕上がりです。

ファーストフィルとはスコッチの熟成にはじめて使う樽のことです。

スコッチを一度熟成させた樽はセカンドフィルとよばれます。

 

公式テイスティングノート

色:濃い金色、アプリコット
香り:リッチ・フルーツ、トッフィー
味わい:バランスのとれた、強烈な甘いオレンジ
フィニッシュ:レーズンとスパイスで長く続く

 

ザ・グレンリベット18年の価格は10,000円~11,000円程度となっています。

 

ザ・グレンリベット21年

ザ・グレンリベット21年は21年以上熟成させた原酒をつかった希少なボトルです。

ユニークさが特徴であり、ドライフルーツの香りを強く感じることができ、余韻の長い濃厚な味わいとなっています。

 

手作業で厳選されたアメリカンオーク樽とシェリー樽の組み合わせで実現した奥深い味わいのボトルです。

 

公式テイスティングノート

色:琥珀色、銅色のシャドー
香り:ドライ・フルーツ、シェリ
味わい:シナモン、ジンジャー、シロップの口当たり
フィニッシュ:長く続く、暖かい、トーストされたヘイゼルナッツ

 

ザ・グレンリベット21年の価格は3万円前後となっています。

 

ザ・グレンリベット25年

シルキーな甘さが特徴のザ・グレンリベット25年。

上品な甘みが余韻も含めて長く続くウイスキーです。

 

他のラインナップと異なり、シェリー樽のみで熟成させたボトルです。

リッチでバランスの良い味わいが楽しめる極上の逸品となっています。

 

公式テイスティングノート

色:鮮やかな琥珀色、金色のシェード
香り:ダーク・チョコレート、スルタナ(種なし干しブドウの一種)
味わい:シルキーな甘さ、シナモンのニュアンス
フィニッシュ:信じられないほど長く、リッチで、バランスがとれている

 

ザ・グレンリベット25年の価格は希少性が高いため変動がありますが、数万円程度となっています。

 

ザ・グレンリベットファウンダーズリザーブ

ザ・グレンリベットファウンダーズリザーブ創始者のジョージ・スミス氏が導入した伝統的な蒸留方法をつかったボトルです。

ノンエイジのボトルではありますが、スムースでフルーティな味わいが特徴となっています。

 

公式テイスティングノート

色:淡い金色

香り:シトラスフルーツ、甘いオレンジ
味わい:ピリッとした風味のあるオレンジ、西洋ナシ、 トフィーアップル
フィニッシュ:重厚で、クリーミー、スムース

 

ザ・グレンリベットファウンダーズリザーブの価格は4,000円強となっています。

 

おすすめの飲み方

バランスのよいザ・グレンリベットはストレートで飲んでも飲みやすく、美味しくいただけます。

ロックやハイボールにすると更に飲みやすくなるので、ウイスキー初心者にはおすすめの飲み方です。

 

熟成年数によって変わる香りや味わいの違いをぜひ楽しんでください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます

ウイスキー好きだよーという方は↓クリックしていただけるといいことがあるかも?

にほんブログ村 酒ブログへ